くらし情報『少年アヤの生きづらさの記録 「ゲイであることも、助けが欲しかったことも言えず」』

2021年5月16日 21:40

少年アヤの生きづらさの記録 「ゲイであることも、助けが欲しかったことも言えず」

「ゲイであることも、助けが欲しかったことも言えず、卒業してからはずっと連絡を絶っていたんです。でも10年ぶりに再会したら、あっさり受け入れてくれて。正直もう、人生このままエンディングかと思いました(笑)」

恋にも落ちた。だが、デートの直前に「無理」となってドタキャンするなど、アヤさん、かなり情緒不安定。なぜここまで幸せから遠ざかろうとするのか、もどかしくなる。

「幸せという実感から、ほど遠いところで生きてきたので、どうしても恐れを抱いてしまう。マイノリティにとっては、わりとありふれた心の動きかもしれません」

そんな状態からどのように関係を築いていくかも読ませる。そこには、周囲の偏見や、相手のカミングアウトの問題も含まれている。
アヤさんはすでに家族にゲイだと伝えているが、彼らとの関係も変わっていく。

「家族は多分、ぼくがゲイであることを、わかっているけどわかっていない、という感じで。いざ恋人ができた時に、改めて動揺したようです。特に父とはここ数年でやっと関係を作り直したところだったので、社会の模範によって引き裂かれるのが悔しくて」
終盤、母親がアヤさんにむき出しの言葉をぶつけてくる。

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