2021年5月25日 20:20
能條愛未が魅せる新境地とは? 舞台「新・熱海殺人事件」公演前インタビュー
そこをしっかり見て分かるように演じたいですね。女性ってこういうものなんだろうな、というのをちゃんとわかりやすく演じられたらいいなと思ってます。
セリフでいうと、水野が部長に「部長、本当は私…」っていうセリフが2回出てくるんですよ。そこは水野が部長に対しての気持ちが一番出てるというか。そこは唯一、自分の本当の感情を出そうとするんですよね。でも、途中で止められちゃうんですけど、2回とも。細かいところではあるんですけど、「これがきっと彼女の本音なんだろうな」っていうのとか、「これはたぶん嘘で言ってるのかな?」っていうのをしっかり伝わるように演じれば、舞台を観てくださるお客様もより物語に入り込めると思うので、そこをしっかり演じれたらいいなと思います。
−−内に抱えるものがある人を演じるのは難しそうですね。
でも私はちょっとわかる気がするんですよね、女性特有のそういう感情って。でもたしかに、秘めた気持ちを抱えながらお芝居するっていうのは、実は一番難しいんです。発散する芝居って、大変そうに思われるけど実は一番やりやすいし、そこまで難しくはないと思うんですよね。ひとつ壁を乗り越えさえすれば。逆に、内に秘めた感情みたいなのが一番難しくて。