2021年5月28日 21:10
コンドルズ・近藤良平「“あつ森”を手に入れたような…」さいたま芸術劇場の監督に!
自分たちの世代もそこにきているのかなと感じているし、やるべきなのかなと思ったりして。
――お引き受けになる時に、真っ先に考えたことって何ですか?
そうだなぁ…この劇場は、大ホール、小ホール、音楽ホールに映像ホール、大稽古場と練習室が揃っていて、こんな恵まれた場所ってなかなかないんです。言ってみたら、玉手箱みたいな劇場なわけで、この場所でどんなことをして盛り上がれるか考えているとワクワクする。“あつ森”を手に入れたような感覚に近いです。
――蜷川幸雄さんの後を引き継ぐことになるわけですが…。
芸術監督室の本棚に、まだ蜷川さんのものが残っているんです。そこでかつてのインタビューとかを読んだんだけど、これが面白いのよ。芸術監督を引き受けた初期衝動を語っていたりするんだけど、蜷川さんもこの劇場にいろんな夢を抱いていたんだなって。
あそこに行ったら踊りたくなるみたいに根付くといい。
――近藤さんはこれまでもいろんな形で音楽や演劇の分野と交わって活動されてきてますよね。就任発表でも言ったんですが、ダンスって違う種類のエンターテインメントとクロッシングしやすいジャンルだと思う。いまなんか、SNSでも毎日ダンス関連のものが頻繁に上がる時代になってるし、ダンスが果たせる役割みたいなのはある気がします。