2021年5月27日 20:00
家事は完璧に不平不満を言わない…約70年前の「良き妻の鉄則7か条」に驚愕
と思うような話をいくつか聞いてはいましたが、実際に映像を見てみるとほかにもおもしろいエピソードが盛りだくさん。そういったこともあり、これは映画になると思いました。
脚本と世の中がリンクし始めておもしろかった
―家政学校に通っていた女の子たちは、どのような子が多かったのでしょうか?彼女たちにとって、家政学校はどのような場所だったのかについても教えてください。
監督60年代のフランスというのはどこも田舎で、いまのように都会とされるような地域はごくわずかでした。そういうなかで各地に多くの家政学校があったんですが、当時は貧しい家庭で生まれ育った女の子たちが数多く在籍していたようです。
ただ、彼女たちにとって家政学校に通うことは「いい夫を見つけられるかもしれない」とか「何か資格を得られるかもしれない」という可能性にもつながっていたので、ある意味では“夢のある場所”でもあったかもしれません。そういった背景もあったからか、当時のドキュメンタリーに出てくる彼女たちはみんなとても幸せでいっぱいの表情を浮かべていました。
―劇中では50年以上前の女性たちを描いているものの、現代に通じるところも多く感じられました。