2021年5月27日 20:00
家事は完璧に不平不満を言わない…約70年前の「良き妻の鉄則7か条」に驚愕
何か意識されたこともあったのでしょうか?
監督僕が脚本家のセヴリーヌ・ヴェルバと一緒にシナリオを書き始めたときは、まだMe Too運動も始まっていませんでしたし、特に現代の女性の在り方から影響を受けた部分はありませんでした。ただ、ストーリーを書き進めていくなかで、女性に関するいろいろなムーブメントが起きるようになり、自分たちが書いているような内容に世の中の女性たちがリンクし始めたので、非常におもしろい体験ではありました。
ジュリエットは監督にとって理想的な女優
―なるほど。では、主演のジュリエット・ビノシュさんについてもおうかがいします。監督がこの作品で彼女をキャスティングから理由を教えてください。
監督実は、以前ほかの作品で彼女と組もうという話があったのですが、その企画がなくなってっしまったことがありました。そんななか、今回の物語を思いついたときに、「この役はジュリエットしかいない」と感じたので、脚本自体も彼女をあてがきしているんです。とはいえ、彼女にはいままでとは違うところにいってほしいという気持ちもあったので、そこは意識したところでもあります。
―ananwebでは2年前に来日された際に、直接取材をさせていただいたことがあり、とても聡明で美しいジュリエットさんに魅了されました。