くらし情報『LILI LIMITメジャーデビュー作は“日常に溶け込む”珠玉の出来』

2016年7月19日 20:00

LILI LIMITメジャーデビュー作は“日常に溶け込む”珠玉の出来

リリ・リミット右から、丸谷誠治(D)、志水美日(K)、牧野純平(V)、土器大洋(G)、黒瀬莉世(B)。山口県で結成され、一昨年から東京で活動中。自主制作CDが評価され、メジャーデビュー。

インディーズシーンで注目を浴び、初のワンマンライブも各所で絶賛されたLILI LIMITがメジャーデビュー。デビュー作『LIVING ROOM EP』は、≪部屋≫をモチーフにして日常生活を描き出した作品。しかも、「メジャーデビューにあたり、作り方から変えてみた」と牧野さん。

「“フィクションでありノンフィクションでもある詩”を書いたんです。今までは“カフェで聞こえてきた奥様方の愚痴”など、そこにあるものを詩にしていたんですが、今回は自分の生き方というか、辛かったなぁと感じたことを引っ張り出した。
僕にとって大きな変化です」(牧野)

ふと自分の部屋から見上げた空がきれいだったことから表題曲「Living Room」が生まれ、他の3曲も部屋にまつわるものに。どれも日常生活の切り取り方や心象風景が素晴らしい曲ばかり。

「前作までは原案や歌詞の一部をもらってから曲を書いていたけど、今回は何もないところからメロディを生み出す作業でした」とは作曲担当の土器さん。その方法も功を奏したのだろう。色合いが全く違う4つのメロディがきちんと新しいポップミュージックとして成立し、バンドの魅力を十二分に伝えてくれる。

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