2021年6月2日 18:30
娼婦、駆け落ち、心中する女性…昭和のキャバレー王が愛したクセのある女性たち
東京ステーションギャラリーで『コレクター福富太郎の眼 昭和のキャバレー王が愛した絵画』が開かれています。昭和時代、キャバレー「ハリウッド」を創業し、全国に44店舗も展開した実業家の福富太郎(1931~2018)。テレビのワイドショーなどでも活躍した彼が熱心に集め、大切にしていたハイクオリティの絵画作品をご紹介します。
キャバレー王、福富太郎って?
【女子的アートナビ】vol. 205
本展では、福富太郎が収集したコレクションのなかから、日本画や昭和期の油彩画など約80点を展示。鏑木清方など有名な画家の美人画から、あまり知られていない画家の作品まで、さまざまな作品が紹介されています。
福富太郎とは、いったいどんな人なのでしょう?
東京の品川で生まれ育った福富太郎(本名:中村勇志智)は、第二次世界大戦末期の少年期、米軍の空襲にあい、家とともに父親が大切にしていた鏑木清方の掛け軸を失います。
戦後、東京オリンピック景気を背景にキャバレー「ハリウッド」を全国展開させ、実業家として成功をおさめた彼は、絵の収集を開始。
少年期の経験から、まず鏑木清方の作品を集め、さらに当時あまり知られていなかった作家たちの作品も収集していきました。