くらし情報『高橋久美子、初の小説集は「何回も読み返せる“スルメ小説”」』

2021年6月8日 21:10

高橋久美子、初の小説集は「何回も読み返せる“スルメ小説”」

作詞や詩、エッセイ、絵本の執筆など多方面で活躍する高橋久美子さんが初の小説集を上梓。『ぐるり』は世代も立場も異なる、時に動植物が主人公となる短編集だ。

一人でいても、繋がっている。作詞や随筆で人気の著者の初小説集。
高橋久美子、初の小説集は「何回も読み返せる“スルメ小説”」


「最初はエッセイの連載でしたが、途中で別の人の人生を書きたくなって。編集者に“小説に変えてもいいですか”とお願いしたんです」

日常の光景や、ファンタジーやSFなど多彩な内容。実体験に基づいているものもあるようで、

「男の子が蟻の王国に行く話は、実際に庭の苔をダンゴムシに食べられて、蟻の王国があればいいのにと思いつき、宮沢賢治の童話風に描いたもの。姉妹と母親のベトナムを旅行する話は、私小説といえるかも」

見事なオチのある話もあるが、想像の余地を残す作品も。


「サビがどこか分からない話って好きなんです。音楽でも聴けば聴くほど味が出るものを“スルメ曲”と言いますが、何回も読み返せる“スルメ小説”ですよね(笑)」

いくつかの短編で登場人物がクロスする。ニヤリとするのは「DJ久保田」の2編。他の話の登場人物たちがゲストで登場したり、番組にメールをよこしたり。

「私もラジオのパーソナリティをしていますが、ラジオと小説って相性がいい気がして。

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