くらし情報『酒井順子「ananは女性を振り回してきたんです」著書『ananの嘘』に込めた思い』

2021年6月21日 17:00

酒井順子「ananは女性を振り回してきたんです」著書『ananの嘘』に込めた思い

特にananは、すぐに次の号が出る週刊誌だからこそ、セックス特集や読者ヌードの企画など、世間を驚かせるような企画ができるのかもしれません。それはモテとは直結しない、いばらの道かもしれないけれども(笑)、それも自ら選んだ道。

編集部創刊当時とは打って変わり、ネットなどの情報が入るようになった昨今。これからのananはどうなると思いますか。

酒井さん創刊当時のananからは、社会を変えていこうという気持ちが溢れていました。今も、社会の変革期。女性達の視線を社会的な問題に向けるような特集は、実はananのお家芸です。ファッションの特集や、紙の雑誌だからこそじっくり楽しむことができるグラビア記事の中に、社会的意義を持つ特集も混じると言う硬軟取り混ぜた雑誌作りが、最もananらしいのかもしれませんね。
酒井順子「ananは女性を振り回してきたんです」著書『ananの嘘』に込めた思い


酒井順子(さかい・じゅんこ)
1966年、東京都生まれ。高校在学中に雑誌「オリーブ」でコラムの執筆を始め、大学卒業後は広告代理店に勤務。その後、執筆に専念し、2003年に発表した『負け犬の遠吠え』では婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞。近年の著書に『子の無い人生』『男尊女子』『源氏姉妹』『家族終了』『ガラスの50代』『処女の道程』などがある。

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