2021年6月30日 20:00
「日本文化は人生の大きな一部を占めている」英国の新鋭監督が語る理由
―改めて愛の尊さを感じましたが、監督にとって愛とはどんな存在ですか?
監督愛にはいろいろなものが含まれているんじゃないかなと僕は思っています。愛を定義づけるのはなかなか難しいけれど、定義づけられないところがまた愛の美しさでもあるのかなと。そして、愛はとても親密で、ほかの人には見せられない部分を自分にだけ見せてくれるものだからこそ、貴重なんですよね。
本作では認知症を描いた物語ということもあり、病によって少しずつ自分が奪われていきますが、だからこそその過程で愛の本質が重要な問いとして訴えてくるものがあると考えています。そして、彼らのように相手のことを深く理解することも愛のひとつかなと。ぼくにとっての愛は何かまだわからないですが、これがこの作品を通して出た答えだと思います。
日本は世界でもっとも好きな国のひとつ
―日本の観客も本作の公開を非常に楽しみにしていますが、監督は日本から影響を受けているものはありますか?
監督実は日本がすごく好きで、日本の文化は僕の人生の大きな一部だと言ってもいいほど。決して、日本の取材を受けているから言っているわけではありませんよ(笑)。
本当に、世界でもっとも好きな国のひとつなんです。