2016年8月2日 08:00
広告宣伝対象としても注目! “リオパラリンピック”がアツイ理由
意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「パラリンピック」です。
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いよいよ8月5日より、リオデジャネイロオリンピックが開催されますね。南米で初めての五輪。僕は実はリオパラリンピックにも注目しているんです。
パラリンピックのルーツは、1948年。イギリスの、第二次世界大戦で脊髄を負傷した傷痍軍人のリハビリ施設で始まった、車椅子患者によるアーチェリー大会だといわれています。第1回パラリンピックは、1960年にローマで開催されました。
かつては福祉政策の一環のように思われていたところがあったと思いますが、義手や義足のテクノロジーの進化もあり、いまやもう別モノ。障害があるにもかかわらず、ものすごい速さで走る、高く跳ぶ、絶妙なバランスでカヌーを漕ぐなど、まさに「超人」の技を次々に見せてくれる感動の場になっています。人によっては健常者よりも速いタイムを叩き出しているケースも。
パラリンピックの盛り上がりは年々増しており、ロンドンパラリンピックは史上最大規模、164の国と地域から、4310人の選手が出場しました。