2021年7月10日 21:40
旅先での名物&B級グルメ満載! コミック『ひとりぶらりごはん』
『野田ともうします。』『幸子、生きてます』など、地味系女子の日常を独特のギャグセンスで描くフィクションもいいけれど、『中年女子画報』のような体験エッセイでも高い人気を博す柘植文さん。
本書『ひとりぶらりごはん』は後者に属し、柘植さんならではの目線でリポートする「旅と食」の風景が楽しい一冊だ。
いつだって「旅とごはん」は最高だ。真似したくなる、行きたくなる!
「ひとりごはんの何がいいかといえば、それこそひとりなので、なんでも自由にできること。行きたいとこに行って、食べたいものを選んで。『やっぱりこっちがいいや』と、そのときどきの気分でなんでも変えられるのが楽しいですね」
取材やヤボ用ついでに、あるいはふらりと出かけた先で、著者が食べるものは、松本市で馬刺し、名古屋市で味噌煮込みうどんなど、各地の名物も多い。だが、函館ですき焼きランチ、仙台で餃子のように、「なんとなくいま食べたいもの」だったり、「お店を探してうろうろしているうちに適当に入ったお店」だったり。
ゆるい冒険が、むしろ味。
「札幌でジンギスカン、盛岡でわんこそば…、ひとりで囲みづらい名物もあるので、そこはがんばらないです(笑)。