2021年7月15日 19:10
タブー視される社会問題にも注目「NEUT Magazine」 WEBだからこその強みとは
扱うトピックには、個人のアイデンティティに関わる繊細なものも少なくないため、コンセプトや制作への姿勢も含め、共感してくれる人と作り上げていくことを大事にしてきた。それは、取材を受ける側にもいえること。
「ライター、フォトグラファーといったクリエイターたちの表現をできるだけ尊重するのはもちろんですが、取材を受けてくれた人も細かいところまで納得できる記事づくりを意識しています。取材する側、される側という立場を超えて、一緒に作っているという感覚です」(南さん)
おかげで、取材対象者から「ニュートの記事が名刺代わりになっている」と言われることも。
ウェブマガジンとはいえ、会うことで築かれる人との関係や、みんなが集い体験を共有する“場”は不可欠なものだと平山さん。例えば、創刊1周年を迎えた’19年のイベントには、一晩で500人が集まった。クリエイターも読者も、大人も若者も、ニュートマガジンを好きで関わってくれるすべての人からなるコミュニティを目の当たりにし、つながっている実感を得られた。「オンラインメディアだからこそ、イベントがあればぜひ参加したいと思ってくれる人がたくさんいて、その熱量を感じました。