くらし情報『ファン興奮の初出しも!? 「11ぴきのねこ」馬場のぼるの人間像に迫る展覧会』

2021年7月30日 21:10

ファン興奮の初出しも!? 「11ぴきのねこ」馬場のぼるの人間像に迫る展覧会

やがて誕生したのが、1967年刊行の『11ぴきのねこ』だ。11匹のやんちゃな猫たちが繰り広げる物語は、子供はもちろん大人をも虜にし、一大ロングセラーに。絵本のみならずキャラクターグッズや人形劇なども幅広く展開され、世代を超えて愛される存在になっていった。

そんな馬場が自宅に残していた約50年分の膨大な資料も活用し、本展では彼の漫画や絵本の業績、スケッチブックや個人的に描いた絵画、立体作品、交友関係などにも焦点を当て、馬場のぼるの人間像を紹介する。

展覧会は彼の代名詞「11ぴきのねこ」シリーズからスタート。1作目から最後の6作目までラフスケッチや色指定の記録などと合わせ、当時の絵本の制作過程もわかるような、貴重な校正用リトグラフを紹介する。さらにアトリエに残されていた1951年から2001年までの約50年分のスケッチブックから発見された取材メモ、猫のモチーフなど、様々な資料を7つに分類して紹介。また故郷の風景画や小学校時代の絵や作文、旧制中学時代のノートなどを展示し、馬場の原点も探る。
なかでも印象的なのは彼がプライベートで楽しんでいた創作の数々だ。猫たちの様々な姿をキャンバスに描いたり、自ら土をこねて鬼瓦をつくったり…。

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