2021年7月30日 22:10
森崎ウィン「僕を通じてミャンマーのことを知ってもらえたら…」
そのせいで本当に自分が届けたいエンターテインメントのメッセージが届かなくなるのが嫌だったんです。ただずっと前から、故郷に対して自分ができることは何だろうとは考えていたんです。恩返しというか…僕を通じてミャンマーのことを知ってもらうことができたらという気持ちもあって、マネージャーさんに相談して書かせていただきました。
――ご両親ともにミャンマーのかたで、森崎さんも10歳までは向こうで暮らしていたわけで。森崎さんにとって日本で活動するというのは、どういうものですか?
僕がエンターテインメントに出合ったのは日本で、ここで学んで、ここで人前に立つ経験をしてきたので、自分のなかでは日本がホームっていう感じなんです。逆に、映画をきっかけに仕事ではじめてミャンマーに帰ったときは、どこか遠征に来たみたいな感覚でした。どっちも自分にとっては帰る場所なんですけど。
――中2のときにスカウトされて、現在30歳。
この世界でやっていこうと腹を括ったタイミングってどのくらいのときですか?
それこそ映画『レディ・プレイヤー1』がきっかけですね。それまでも辞めたいとは思わなかったけれど。この世界って、頑張ったから評価されるっていうわけじゃないじゃないですか。