2021年8月16日 20:10
仏・強制収容所での壮絶な実話をアニメ化 映画『ジュゼップ 戦場の画家』
フランス出身のイラストレーターである監督のオーレル氏は、ジュゼップのスケッチに衝撃を受け、彼を「レジスタンスとジャーナリストの精神を持ち合わせた人物」と心からの賛辞を送る。人間の尊厳が容赦なく踏みにじられる極限状態の中でも希望を捨てず、ペンを執り続けたアーティストの生き様を伝えるには、動きやリズム、音響を備えたアニメーションが必要だと、自らの手で10年をかけて映画化した。
世界中に祖国を失った難民があふれ、人権問題もクローズアップされている現代社会を映しているともいえる本作は、映画ファンはもちろん、ジャーナリストや美術関係者、アニメファンからも称賛の声が。“生きる”という本質的なテーマを肉筆感溢れるスケッチで紹介した映像は、私たちの心に迫ってくるはずだ。
『ジュゼップ 戦場の画家』監督/オーレル脚本/ジャン=ルイ・ミレシ。2020年、カンヌ国際映画祭正式出品。アテネ国際映画祭観客賞、脚本賞ほか、数多くの賞を受賞。8月13日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開。
©Les Films d’Ici Mediterranee – France 3 Cinema – Imagic Telecom – Les Films du Poisson Rouge – Lunanime – Promenons – nous dans les bois – Tchack – Les Fees Speciales – In Efecto – Le Memorial du Camp de Rivesaltes – Les Films d’Ici – Upside Films 2020
※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。文・山田貴美子
(by anan編集部)
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