くらし情報『香港、台湾、そして日本も…? 「アップルデイリー」廃刊にみる中国の脅威』

2021年8月28日 23:10

香港、台湾、そして日本も…? 「アップルデイリー」廃刊にみる中国の脅威

に先立って台湾では「ひまわり学生運動」が広がりました。当時の馬英九総統は、中国と親密な関係を築こうと、貿易交渉を進めていました。本土から台湾への移住者が増え、商売の結びつきを強めて台湾―中国間に自由貿易協定が締結されれば、中国経済依存になってしまう。そうなれば政治的にも呑み込まれ、自由と民主が奪われることを危惧し、学生たちは台湾の国会議事堂である立法院を占拠し抗議の声をあげました。その結果、現在の蔡英文政権が発足。蔡さんは中国に対峙する構えを世界に表明しています。

国が変わる瞬間というのは、革命が起きてひっくり返るのではなく、経済的侵食によってじわじわと塗り替えられていくんですね。香港の人たちは、台湾の次は日本だと話しています。
中国の新疆ウイグル自治区や香港に対する非人道的な行いに対し、日本は明確な抗議を示せていません。経済の結びつきがあるため中国を敵に回したくないのです。「アップルデイリー」の廃刊は民主国家にとって無視できない動きですが、同時に、世界ではこれがマジョリティではないという認識にも立っておかなければいけないと思います。
香港、台湾、そして日本も…? 「アップルデイリー」廃刊にみる中国の脅威


堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」

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