2021年9月3日 19:30
世界的な父の影で抱えた苦悩…波乱の人生を送った女性活動家の真実と矛盾
そのほかにも、私は日本のアニメとともに育ち、そこでいろいろなことを学んできたので、言葉やビジュアルにおいて、日本から強い影響を受けていると言っても過言ではありません。『アルプスの少女ハイジ』や『キャンディ キャンディ』にはじまり、ロボットの漫画など、本当にたくさん観ましたが、なかでも宮崎駿監督は私にとって大きな存在です。いまでは、娘と一緒に日本のアニメを観て楽しんでいます。
―ありがとうございます。それでは、観客へメッセージをお願いします。
監督エリノアが最後にした選択の本当の答えは、誰にもわからないかもしれません。でも、彼女は決してあきらめることなく闘った人。たとえ結果的にそう見えなかったとしても、私にとっては、最後まで社会を変えるという希望を持ち続けていた人なのだということは伝えたいと思います。
何があっても、前に進み続ける!
激動の運命に見舞われながらも、最後まで自らの意思と変わらぬ愛を貫き通したエリノア。パンクロックの音楽に乗せて届く魂の叫びは、現代に生きる私たちにとっても、さまざまな問いと向き合うきっかけを与えてくれるはずです。
取材、文・志村昌美
心に訴えかける予告編はこちら!
作品情報
『ミス・マルクス』
9月4日(土)