2021年9月8日 19:30
「日本は素晴らしい! なぜなら…」注目の英国監督が語る日本への思い
たとえば、僕は1990年代に日本に1年間住んでいたことがありますが、そのときにもたくさんのことを学びました。
日本人から教えられたのは、相手を思いやる気持ち
―日本からはどのような影響を受けているのでしょうか?
監督当時、僕は日本の文楽や歌舞伎、能、狂言といったものを勉強していたので、日本の俳優さんたちとお芝居を作ったり、坂東玉三郎さんのお芝居を見たりして過ごしていました。そういったこともあり、イギリスに戻ってから作った自分の作品のなかに、日本で味わった感情や“シンボリズム”みたいなものから影響を受けている部分があると感じることはありますね。
―いま振り返ってみて、日本での忘れられない思い出などがあれば、教えてください。
監督たくさんありすぎて選べないですが、日本での生活や文化には尽きないほどの興味があって、その思いは前よりも増している気がします。なかでも素晴らしいと思っているのは、日本語という言語。ひらがなとカタカナと漢字の3つを合わせて使っているだけでなく、漢字は使い方によって読み方や意味も変わってくるのが本当におもしろいですよね。
あと、日本で生活していたときに学んだのは謙虚な気持ち。