2021年9月16日 19:00
自宅軟禁、盗聴、命の危機…韓国次期大統領を狙う政治家の波乱すぎる人生
イ・ファンギョン監督
韓国歴代興収10位を記録した『7番房の奇跡』などで知られるファンギョン監督。今回は、制作を通して振り返った少年時代の忘れられない記憶や日本への思いなどについて、語っていただきました。
―韓国現代史を描いた作品はこれまでも数多くありますが、本作を作るうえで他の作品とはどういう部分で一線を画した作品にしようと考えていらっしゃいましたか?
監督確かに、いままでも本作と近い時代背景と政治的な題材を取り上げた作品はたくさん作られており、どの監督も見事に映画にしていると感じていました。ただ、今回私が作るうえでは、それらと同じような撮り方をするのではなく、重視していたのは、自分なりのスタイルで新しい物語を描くこと。これまでにない変化をつけることはできないだろうか、と考えました。
そこで、重い話ではあってもそれを感じることなく、ライトで身近な印象を持ってもらうような作品にしたいなと。この映画では、そういうアレンジを意識して作り上げています。
―実際、シリアスなシーンとコミカルなシーンとのバランスが絶妙で素晴らしかったです。
監督その点は、私がいつも悩んでいることのひとつでもありますね。