2021年9月16日 19:00
自宅軟禁、盗聴、命の危機…韓国次期大統領を狙う政治家の波乱すぎる人生
今回も念頭に置いていたのは、観客のみなさんにどのくらい楽しんでいただけるか、どのくらい涙を流してもらえるのか、そしてどのくらい共感してもらえるのか、ということ。人と人との間に生まれる美しい関係を感じてほしいと思って努力を重ねました。
結果的に私たちがここで笑ってほしいとか、ここで共感してほしいと思うところで、観客のみなさんが反応してくださったので、それはとてもうれしかったです。
時代考証は、自分の記憶を頼りに行っていった
―今回、舞台を1985年に決めた理由についても、お聞かせください。
監督映画のなかでは直接的に実際の事件に触れてはいませんが、似たような出来事が1985年に起きていたからというのはもちろんありました。あとは、80年代から90年代にかけての物語にしたいと思っていたので、それならちょうど真ん中の年を描くのがいいのかなと。なので、実は1985年に特別な思い入れがあったというわけではないんですよ。
―なるほど。
ただ、監督は当時15歳と多感な時期だったと思います。ご自身の経験や思い出が反映されたシーンもあったのでは?
監督当時の美術や衣装、音楽といったところは私の記憶を頼りに時代考証をしていきました。