くらし情報『ゾッとする結末が…終末的世界を描く深緑野分『カミサマはそういない』』

2021年10月4日 22:10

ゾッとする結末が…終末的世界を描く深緑野分『カミサマはそういない』

独創的な世界観と短編ならではの展開を味わい尽くす。それができるのが、深緑野分さんの最新短編集『カミサマはそういない』だ。
ゾッとする結末が…終末的世界を描く深緑野分『カミサマはそういない』


「当初、編集者さんと話していたのは、デビュー短編集『オーブランの少女』が全部女の子の話だったので、今回は全部、男の人が主人公の短編にしよう、ということでした」

幻想的なもの、SF的なものなど切り口も読み心地もさまざま。巻頭の「伊藤が消えた」は同居していた青年3人のうち1人が失踪、ゾッとする結末が待つ話だ。

「イヤミスでは女性が描かれることが多いのが気になっていて。それで男性たちのイヤミスを書きました」

次の「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」も不気味な短編。少年が、寂れた遊園地でいくつも死体を見つける。

「イギリスのポーツマスに行った時、海沿いに寂れた遊園地があって。遊具がきいきい鳴って怖かったんです。これも女性の扱いに対するカウンターという気持ちと、無謬な人間はいないという気持ちで書きました」

「朔日晦日(ついたちつごもり)」は書き下ろしの掌編。神無月、とある兄弟に起きた不思議な出来事を描く。「見張り塔」は戦時下の話。人里離れた塔で警備にあたる実直な少年兵士が語り手だ。

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