2021年10月17日 18:10
“中国映画”は巨額の資金で大作続々誕生!? いまアツい理由
(映画評論家・くれい響さん)
その勢いは、アニメにも波及。
「中国には、さまざまな分野で世界1位になろうという気概があり、映画はもとよりアニメにも国策的に資金を投じているようです。結果、技術力が上がり、近年、良作が生まれています」(台湾映画コーディネーター・江口洋子さん)
また、中国で映画を作るには、脚本の段階から検閲が入るなど規制がある中で、作家性のある新しい才能も台頭しているという。
「『少年の君』のデレク・ツァン監督は、キャリアは浅いものの、規制ギリギリのところで自分の撮りたい映画を撮っているところが素晴らしい。27歳の時に実験的な映画を撮り高い評価を得たビー・ガン監督も注目です」(江口さん)
中国映画の新潮流1:世界が称賛する新しい才能に注目
『少年の君』(2019年)
苛烈ないじめを受けている高校生の少女と、街の不良少年。居場所のない二人が出会い、心を通わせていくが…。「監督のデレク・ツァンは、これが単独監督2作目。今作で第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネート。
さらに、中国はもとより世界でベストセラーとなっている小説『三体』がNetflixで映画化されますが、その監督にも決定しています」