2021年10月14日 19:30
ある日突然、妻に余命宣告…崩壊しかけた家族を救った奇跡の友情
だから、あまり口に出して言ったことはないですが、ひとつ言えるとすれば、いままでも彼のことをずっと愛してきたけれど、これからも愛し続けていきたい、ということだけですね。
死については、もっと正直に話し合うべきと感じた
―素敵な関係ですね。今回は、事前に脚本を細かくチェックしていたそうですが、改めて当時を振り返る作業を繰り返すなかで、新たな“気づき”のようなものもあったのではないでしょうか。マシューさんこれはいままで誰にも聞かれたことのない特別な質問ですね。だからこそ、答えるのが難しくもありますが、僕にとってそういったものはゆっくりと時間をかけて見えてくるものだと思いました。それは、何年も葛藤して、苦労するなかで生まれる“人生の知恵”みたいなものと言えるかもしれません。
ただ、今回はこの映画を作ったことによって、当時のことをより深く思い返すことができたのはないかなと。人の心というのは、つらい記憶やトラウマをなるべく忘れようとしてしまうものですが、この経験を通して自分のなかに思い出として留められるようになったのは、うれしいことだと感じています。
―本作を手掛けたガブリエラ・カウパースウェイト監督は、マシューさんたちの物語から「人生はフェアじゃないけど美しい」