2021年10月26日 22:10
称賛と批判にさらされ…重圧に向き合う、10代の環境活動家・グレタに迫る映画
ってことよ。それまで「あたしには関係ないも~ん」と思ってた若い世代が、グレタさんの活動から「やば。これってあたしらの将来かかってんじゃん!」と覚醒したわけよ。そのムーブメントの大きさは、報道されてもいるし、本作の中でも映されます。で、国連での名言「How dare you!」よ。世界中のリーダーが集まる中、物怖じせずに「なにしてくれちゃってんの!」と怒ったんだもの。そりゃ、多くの大人たちは「子供が首を突っ込むことじゃない!」と怒ったけど、それ違うのよね。子供だから怒ってるってことを知ってほしいから、敢えての本音を言ったまで。
だって、世の中ぶっ壊しておいて「あとはよろしく~」って、全てをなすりつけて定時で帰るダメ上司みたいなもんじゃない?
あの問題提起があったからこそ、地球温暖化問題はそれ以降のニュース・トピックのトップになり、若い人たちのみならず、大人の意識も変わっていったわけですよ。それをたった一人の少女がきっかけ作りしたのがエポックであり、彼女自身の苦しみになっていったのよね。だってこのSNS時代、一度注目を浴びたら、徹底的に称賛と批判にさらされるんだもの。この作品で重きを置かれているのは、その重圧に向かい合っているグレタさんね。