2021年10月21日 22:10
STUTS「大衆に寄せすぎることなく…」 『大豆田とわ子』のED曲制作に込めた想いとは
レゲエが好きな人はいたので、その人に無理やり「ラップやって」って言ったことはありましたけど、それぐらいヒップホップを共有できる人はいませんでした。布教のために、おすすめの曲と、自分の曲も入れたMDを配りまくったりもしてみましたが、ガッツリ、ハマってくれた人はいなかったです(笑)。
――そんな中でも、STUTSさんのヒップホップ熱は変わらず。その頃からミュージシャンになりたいと思っていたんですか?
STUTS:いえ、そんなことできないだろうって勝手に思い込んでいました。ただ、音楽は別の仕事をしながらでも、ずっと続けていきたいと思っていたんです。実は、音楽にハマる前まで、お医者さんになりたいと考えていたんですけど、高1ぐらいの時にそれだと音楽を続けられないかもしれないと思い進路を変えました。
――では、どのタイミングでミュージシャンになろうと?
STUTS:大学院を出て、就職して、2年近く経った頃です。音楽だけで生活できるなんて思わずに、働きながら1stアルバム『Pushin’』(’16)を作ったんですけど、 同時に転職も考えていた時期で。
ただ、どんなに行きたい会社でも一番にくるのは音楽だったし、アルバムを出せて以前よりも多くの人に聴いてもらえるようにもなったので、「もしかしたら音楽だけでも生活できるかもしれない」