2021年11月28日 18:00
か、かわいい…! 日本の“名もなき”職人さんがつくった驚きの生活道具
東京国立近代美術館で、柳宗悦没後60年記念展『民藝の100年』が開かれています。日本各地に残されている優れた手仕事、名もなき職人さんたちがつくった生活道具に“美”を見いだした「民藝運動の父」柳宗悦。本展では、柳らが集めた陶磁器や木工など暮らしの道具や同時代資料を展示。驚くほどモダンでかわいい「モノ」も登場します!
どんな展覧会?
【女子的アートナビ】vol. 227
本展では、柳らが蒐集した陶磁器や染織、木工、蓑などの生活道具や民画とともに、出版物、写真など総点数450点超の作品と資料を展示。
「民藝運動の父」と呼ばれた宗教哲学者の柳宗悦(1889-1961)の没後60年という記念の年に、彼の活動を振り返りながら、時代とともに変化しつづけた民藝の試みを俯瞰的な視点からとらえなおします。
日本の美しい「モノ」を守る!
1925年、柳宗悦と陶芸家の濱田庄司(1894-1978)、河井寬次郎(1890-1966)は、民衆がふだん使っている生活道具に“美”を見いだし、「民藝(民衆的工芸)」と名付けます。
柳らが民藝に注目したのは、工業化が進み、大量生産されるモノが出回りはじめた時代。