2021年11月25日 22:10
SUPER BEAVER・渋谷龍太「救急車で運ばれ…」 波瀾万丈のバンドストーリー
結成16周年を迎えたSUPER BEAVER。その波瀾万丈なバンドストーリーを、ボーカルの渋谷龍太さんが小説にして発表。愛も勇気も真っすぐに歌う彼の信条とは。
実際にお会いすると、そのヴィジュアルからは想像もつかないほど優しい人あたりに驚く。SUPER BEAVERのボーカル・渋谷龍太さんが初めての小説『都会のラクダ』に綴ったのは自身の生い立ちや、バンド活動を通じて経験した挫折と希望に満ちた物語。その数々のエピソードから、彼が人と向き合う時に大切にしていることが見えてくる。
――新宿の歌舞伎町で生まれ育ったそうですが、どんな幼少期を過ごしましたか。
渋谷龍太さん(以下、渋谷):歌舞伎町の病院で生まれて、歌舞伎町で育ったっていうとパンチがありますけど(笑)。
意外と普通ですよ。実家のマンションは近くにヤクザの愛人のような方が住んでたりはしましたけど。そこに出入りしている方たちはごく普通の人ばかりで、小学生の時に自転車で帰ったらエレベーターを開けて待っていてくれたり。環境的に友達のご両親が夜働いている方が多かったりしたこともあり、人に対する偏見が一切ないです。小さい頃から一般的なイメージとは違う、人の本質的な部分に触れる経験をしてきました。