くらし情報『ノーベル委員会の思い切った判断だった? 「2021年ノーベル賞」を振り返る』

2021年12月11日 22:10

ノーベル委員会の思い切った判断だった? 「2021年ノーベル賞」を振り返る

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「2021年のノーベル賞」です。

受賞を通して世界の社会問題にぜひ目を向けて。
ノーベル委員会の思い切った判断だった? 「2021年ノーベル賞」を振り返る


12月10日にノーベル賞の授賞式が開催されます。今年のノーベル物理学賞は、アメリカ・プリンストン大学の真鍋淑郎さんら3名が受賞しました。真鍋さんは気候変動の研究をしており、二酸化炭素による地球温暖化の現象を50年以上前に予測していました。

今回、真鍋さんのお名前を初めて知った人は多かったと思います。なぜなら、日本出身ですが、アメリカ国籍の方だからです。
1967年に、世界で初めて大型のコンピューターを使い、二酸化炭素の濃度が2倍になると、地球の平均気温が2.36°C上がるという計算をしました。東京大学に在籍していましたが、日本では気象の研究をしていても働く場所がなく、「あなたの研究は未来につながる」とアメリカに招かれて渡米しました。会見では国籍をアメリカに変えた理由について、日本の同調を求める風潮が苦手だったと語っておられました。周囲から特異に思われようと、淡々と独自の研究を積み重ねることが結果につながります。

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