2021年12月13日 21:10
tricot「ドラマ主題歌といえど、ここまで振り切った曲が求められるんや」
変拍子を多用したフリーキーなアンサンブルとメロディアスな歌で、海外からの支持も集めるバンド、tricot。アルバム『上出来』は、ストレンジな曲がずらりと揃っているにもかかわらず、とてもポップ。自由で抜けが良い。
「僕は『カヨコ』のエイトビートのロックンロールしそうなサビが特に好きですね。そのサビのために、前後をややこしくして、綺麗にお膳立てができたと思ってます」(吉田雄介/Dr)
「『餌にもなれない』で初めてシンセベースを弾いたのが新鮮でした。中尾憲太郎さんにプロデュースしてもらって。癖の強いアレンジは憲太郎さんの好みです(笑)」(ヒロミ・ヒロヒロ/Ba&Cho)
「歌にも演奏にも、“もっと思い切る”ってこと以外求めてないような気がしました。ジェニーハイを始めてからは癖をなくす作業を多くやっていたので、過去の自分が放出されたみたいな感じで。
でも昔とはまた違う荒ぶりだと思うので、それもおもしろかったです」(中嶋イッキュウ/Vo&Gt)
「いない」はテレビ東京サタドラ『春の呪い』の主題歌だが、曲的にはとてもスリリングで奔放だ。
「最初はここまでおどろおどろしくない感じだったんですけど、ドラマサイドからすると求めてたものとは違ったみたいで。