自分の好きなことがわからない、やりたいことが見つからない、なんて悩んでいる人にとったら羨ましい限りだ。
「考えも行動も、すごくシンプルな願望から生まれています。あれが食べたい、これやってみたいと、何かアンテナにひっかかることがあったらチェックしておいて、時間がある時にやってみる。雑誌の記事を切り抜いたり、テレビの情報をメモしたり…。誰かに与えてもらうのを待つのではなく、自分で楽しみを見つけるようにしています。そんな考え方は、ツアーやレコーディングに追われ、多忙だった20代の時と変わっていないかも。今度のツアーはここに行くから、だったら絶対この店のこれが食べたい!ってメモや切り抜きを必ず持参していました(笑)」
本に登場する先生やテーマには、森高さんが日頃からチェックしていたことが反映されている。
「趣味や習い事ってそんな気楽なノリで始めてもいいんだ、と思っていただければいいかも(笑)。
アンアンの読者の方にも“あ~これは面白そう”“こういうやり方もあるんだ”とか、自分の生活に活かせるヒントを見つけていただければ嬉しいです」
毎日同じように、そして忙しく過ぎていってしまう日々の中で、些細なことでも楽しみを見つけるのは、生きる知恵かもしれない。