2022年1月7日 20:30
ブレイディみかこの未来を決めた、アイルランドで出会ったおばちゃんの言葉
電話口で『(生まれてきた息子は)元気やったー?』って聞かれて、『元気で出てきたよ、保育器には入ってるけど全然大丈夫だよ』って答えたら、何も言わずに泣いたりしてて(笑)。普段会えなかったり、たまに連絡するからこその濃ゆいつながりってあると思うんです。ずっと一緒にいなくても、何かあったら知らせたい!伝えたい!って感じる相手。そんなつながり方もあると思います」
時に悩みの種にもなり、時に救いにもなる人間関係。
「上手につながらなきゃ、つながりをキープしなきゃって気負っちゃうと、結局つながりの中に自分を縛ることになっちゃうじゃないですか。それは何かにつけて自分の可能性を狭めてしまう。今あるつながり以外の、意外なところにも心に残るつながりが生まれる可能性があると思って、気負いすぎないほうが、きっといいですよ」
ブレイディみかこ1965年生まれ、福岡県出身。ライター、コラムニスト。
’96年から英・ブライトンで暮らし、『子どもたちの階級闘争―ブロークン・ブリテンの無料託児所から』(みすず書房)、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)など著書多数。
※『anan』2022年1月12日号より。写真・Kensuke Hosoya
(by anan編集部)
Aマッソ“美容お笑い番組”開始「お笑いは流行りません」 視聴者に呼びかけ「田中みな実さんに振り落とされた女子は見て」