2022年1月11日 20:10
読者が恥ずかしくなるほど!? 初々しい二人の恋愛を描く『おとなりに銀河』
それでもふたりは焦ることなく、誠実に愛を育んでいくのだが、その純粋さに読む側は当てられっぱなしなのだ。
「『こっ恥ずかしすぎる』みたいな感想をいただくと、普通はもう少し抑えようとするのかもしれないですけど、私はギアを上げてアクセルを踏みたくなります。恥ずかしい話を描きたいんです(笑)。照れる理由ってパーソナルで、その人にとって大事な部分だったりもするので、なぜ照れてしまったのか考えてもらえたら、めちゃくちゃ嬉しいですね」
一体どんなふうに想像して、ギアを上げるのかも気になるところ。
「のろけ話を聞くのが好きなんです。恋愛じゃなくても、夢中になっている物事や楽しかったことを話しているときって、その人自身も魅力的に見えますよね。島から来た五色さんはほぼ全部が初体験だから、その喜びを私たちが追体験して、新鮮な気持ちになれるのだと思います」
最新刊の3巻では、五色さんを連れ戻そうとする両親も登場して、これまでとは一転して不穏な空気も。
「ラブコメでありがちなことを、あえてこのふたりがやったらどうなるのか、これからも“恥ずかしく”描いていきたいです。
この初々しさがずっと続いたら立派ですよね(笑)」