2022年1月15日 21:00
ワクチン格差の解決が急務? コロナの根本的解決のためにすべきこと
従わない場合には名前を公表すると強い姿勢を示しました。
オミクロン株感染者のなかには、ワクチン接種済みの人もいますが、ワクチンには重症化を防ぐ効果があるとみなされ、欧米ではブースター(追加)接種を国民に訴え、日本も3回目の接種の開始時期を予定よりも早めました。
このように、オミクロン株が急速に世界に広まったのは、ワクチンがアフリカに十分に回ってきていないというのが理由の一つです。先進国では3回目の接種が始まるなか、南アフリカのワクチン接種率は1回目がまだ約30%です。アメリカや中国は世界各国にワクチンの無償提供を行っていますが、それでも追いついていません(日本もアジア地域には無償提供済み)。
先進国が経済活動を再開しようとしても、後進国で新たな変異株が広がれば、国際的な経済活動はストップしてしまいます。オミクロン株のあとにも変異株は出現し続けますから、自国だけではなく、世界的に感染を抑えるように、ワクチン格差をなくすなどの国際協調策をとらないと、根本的解決にはならないのです。
堀 潤ジャーナリスト。
市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)