くらし情報『アメリカは日本の1.5倍以上の値段!? ビッグマックの価格から知る、日本の貧しさ』

2022年1月21日 20:10

アメリカは日本の1.5倍以上の値段!? ビッグマックの価格から知る、日本の貧しさ

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「失われた30年」です。

日本は次第に貧しくなった。その自覚を持って。
アメリカは日本の1.5倍以上の値段!? ビッグマックの価格から知る、日本の貧しさ


日本経済は、バブルが崩壊した1990年代の初めから低迷が続いており、「失われた30年」と呼ばれています。1990年と2020年のGDPを比べると、アメリカは3.5倍、中国は37倍になったのに、日本はわずか1.5倍にとどまります。平均賃金もアメリカは47.7%、イギリス44.2%、ドイツ33.7%増なのに、日本は4.4%増と、ほとんど上がっていません。

日本は新自由主義のスタンスをとり、平成時代は積極的に規制緩和を行い、経済成長を企業の自由競争に任せていました。
そうすることにより企業活動は活発になり、欧米諸国同様、個人の所得も次第に上がるはずでしたが、そうはなりませんでした。理由の一つは、日本が産業構造の転換に乗り遅れたことが挙げられます。この30年の間に、世界のメインプレイヤーは様変わりしました。トップはIT関連が占め、かつて勢いのあった日本の家電メーカーは軒並み力を弱めました。

また、若い世代や新しい科学技術への投資が行われず、日本独自の新産業の育成がうまくいきませんでした。

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