くらし情報『水木しげるにジョブズ?? ヤマザキマリの新感覚イケメン論!』

2016年10月23日 23:00

水木しげるにジョブズ?? ヤマザキマリの新感覚イケメン論!

私たち女性はミドリガメや金魚みたいに、多少濁った水でも生きていけるけど、彼らは熱帯魚並みに弱い生き物なんです。それなのに泥水でも平気なふりをして、実際はダメージを受けていたりする。そういうときは、『無理しなくてもいいから自分の水槽に戻りなさい』って女性が言ってあげるべき。たとえばイタリアでは、女性のほうが強いことを認めているから、男性は自由だし魅力的でいられるのだと思うんです。反対に、男性の弱さを認めてくれる女性も魅力的だと思われている。これって日本と反対ですよね?」

マッチョで経済力があるような、女性にとって“便利な”男性像を押し付けることはもうやめて、イケメンの定義にもっと寛容になったほうが、女性は幸せになれるかも。

◇やまざき・まりマンガ家、エッセイスト。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェで油絵を学ぶ。
2010年『テルマエ・ロマエ』でマンガ大賞、第14 回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。

◇『マスラオ礼賛』ローマ皇帝から猫まで、偏愛する「男の中の男」の魅力を綴ったエッセイ。画期的なジェンダー論としても楽しめる。写真のぬいぐるみは、小3のときに『トムとジェリー』のトムが好きすぎて手作りしたもの。

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