くらし情報『調査能力不足が課題? 野党が果たすべき本来の役割とは』

2022年1月28日 22:10

調査能力不足が課題? 野党が果たすべき本来の役割とは

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「野党」です。

監視や批判は大事な役割。高い調査能力を求む。
調査能力不足が課題? 野党が果たすべき本来の役割とは


政権を運営するのは与党。野党は、その運営をしっかり監視し、暴走に歯止めをかけたり、不正や隠蔽があれば、国会という開かれた場のなかで、情報を表に出して追及、改善を求めるという大きな役割を担っています。

法案は、国民にとって最善の法律にするために与野党の議員が様々な角度から意見を交わし、実際には約8割は与野党合意の上、成案しています。ですから、「野党は批判ばかりしている」という非難は批判には当たらないと思います。
けれども、そう言いたくなる気持ちはわからないでもありません。2009年に自民党から民主党に政権交代する前の野党は、「消えた年金問題」や「居酒屋タクシー」(霞が関の官僚を乗せた個人タクシーの運転手が、ビール券や現金をバックし、その代わりにタクシーチケットの金額を上乗せして書いてもらっていた)、外交機密文書の開示など、様々な問題を掘り起こし、証拠を突きつけて国や与党にプレッシャーをかけていました。

国会議員には、「国政調査権」

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