2022年3月6日 20:10
『ドライブ・マイ・カー』も…霧島れいかが選ぶ、“愛”を描いた名作映画6選
古今東西、数多のクリエイターが言葉では表現しきれない“焦がれる気持ち”を映画やドラマに投影してきた。愛の正体に迫り、考えるきっかけを与えてくれる至極の作品を、セレクターに選んでもらいました。
合理的じゃない純愛にも人間らしい美しさがある。
ハッピーエンドのわかりやすいラブストーリーより、観賞後に余韻が残る作品に惹かれてしまうという霧島れいかさん。俳優として『ノルウェイの森』や『ドライブ・マイ・カー』など名作文学を原作とする映画で活躍してきた彼女にとっても、“愛”は答えの見えない永遠の未解決問題だという。
「普段は韓国の恋愛ドラマや大好きなブラッド・ピットの映画をチェックして目の保養をすることもありますが(笑)。観賞後、記憶に残るのは、ちょっと複雑でイビツに見える愛のカタチが描かれた作品です。愛というものをわかったつもりになっていた自分に、新たな問いを与えてくれるような…。
そんな傾向を反映して、今回は“クセの強い”作品ばかりを選んでしまいました」
実際、他者と愛を育むのは簡単なことではなく、嫉妬心や不信感を募らせ、見苦しい姿を晒してしまうことも。スマホのような便利なツールがない時代は、恋人同士のすれ違いも多かったからこそ、愛に翻弄されてきた人間の歴史が名作映画には刻まれている。