2022年3月7日 18:10
性別関係なく、人間同士が情熱的に求め合う姿は美しい…“多様な愛”を描く映画5選
臨床心理士・みたらし加奈さんが選ぶ、多様な愛のかたちに触れる映像コンテンツとは?
男とか女とか関係なく強く求め合う姿は美しい。
パンセクシュアル(全性愛者)を公言し、SNSで情報を発信しているみたらし加奈さん。彼女が“焦がれる気持ち”を刺激されるのは、同性同士の恋愛を“悲劇”として扱わない映画だという。
「当事者同士でも、片方が当事者のパターンでも、LGBTQ+をテーマに扱っている作品は悲しいエンディングを迎えることが多いんです。『絶対に結ばれない禁断の恋』や『秘密の関係』といった謳い文句でパッケージングされ、最終的に別れさせられてしまう。社会に阻まれている部分はあるので、リアルな箇所ではありつつ、それを観てもポジティブな気持ちにはなれません。日本においては同性カップルの法律婚が認められていないという事実があり、当事者が閉塞感を抱きがちなのは事実です。でも、普段はパートナーと何気ない普通の会話を楽しんでいるし、もちろん自分が悲劇の主人公だという自覚もありません。
異性同士のカップルの恋愛と何も変わらないんですよ」
映像作品で多様な愛のカタチに触れることが、愛の本質を考えるきっかけになり、価値観をアップデートできることもある。