2022年3月12日 20:40
男性の接種を承認する国も? 男女ともに考えたい「子宮頸がんワクチン」について
この背景には、新型コロナウイルスの登場により、ワクチンはゼロリスクではないが有効性も実感できること、自己判断のもとに接種するもの、という認識が共有できたことも作用したのではないかと思います。
ただ、注意をしないといけないのは、新型コロナワクチンも子宮頸がんワクチンに関しても、副反応が出たと訴える人や、ワクチンに反対する個人を糾弾するのは筋違いということです。副反応の後遺症で苦しむ人は、少なからず存在します。国や専門機関は、しっかりとその情報を収集し、補償の体制を整わせる必要があると思います。
子宮頸がんワクチンは、男性が接種することでも罹患リスクを減らせます。HPVは中咽頭がんや肛門がん、陰茎がんなどの原因にもなるといわれています。世界では、77か国が男性の接種を承認しており、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど24か国では、男性の公費接種が行われているんですね。女性だけの問題と片付けず、男女ともに考えたいテーマだと思います。
堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)