くらし情報『殺処分ゼロの国トルコ「犬をケアするコミュニティのほうが人間的」気鋭監督が語る理由』

2022年3月16日 19:00

殺処分ゼロの国トルコ「犬をケアするコミュニティのほうが人間的」気鋭監督が語る理由

おかげでいろいろなことが自然発生的に起きた瞬間をカメラに収められたと思っています。

犬たちは深いところで人間が望むことを察知してくれる

殺処分ゼロの国トルコ「犬をケアするコミュニティのほうが人間的」気鋭監督が語る理由


―そうやって撮られた映像から、ご自身で新たな発見をすることもあったのではないでしょうか。

監督それはありましたね。たとえば、ゼイティンとナザールが車のたくさん走っている道路に向かって急に走り出すシーン。撮影しているときは奇妙な行動だと感じていましたが、編集の段階で何度も同じ場面を見ていたところ、彼女が一瞬振り返って「いい画が撮れた?」みたいな顔をしていることに気がついたんです。

あのシーンによって、彼らの置かれている状況がとても危険であることが表現できましたし、生き物の不可解さみたいな部分もとらえられたのではないかなと。すごく心配になる行動でしたが、よく見るとリスクをきちんと計算していることもわかりました。

私たちが自分自身でも気がつかないうちに望んでいることでさえ、犬たちは深いところで人間のことを察知してくれているんですよね。
そんなふうに少しずつ行動の意味がわかるようになってきたので、フィルムメイカーとしては本当にワクワクする作業でした。

野良犬たちが豊かな生活をしていることに気がついた

殺処分ゼロの国トルコ「犬をケアするコミュニティのほうが人間的」気鋭監督が語る理由


―人間と野良犬が共存している様子は日本ではあまり見ない光景なので驚きましたが、監督も2017年にトルコを旅した際に知ったとか。

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