2022年4月2日 20:40
平野レミ、食材を見ると「ひらめいて、ちょっとやってみたくなっちゃう」
人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。4月のお客様は、料理愛好家、シャンソン歌手の平野レミさん。テレビでお見かけする姿同様、レミさんの人生も、明るく楽しく、おいしいエピソードが満載です!第1回目をお届けします。
人は何もなくなると、自ら考え、動く生き物です。
小さい頃から私はよく、父親と一緒に海外の音楽を聴いていました。当時日本は歌謡曲全盛で、それに比べるとフランスの曲はメロディがきれいでね。しょっちゅう私は床の間をステージ代わりに歌っていたわけ。で、高校生になり、みんなが東大を目指すような都立の進学校を、2年のときにやめました。
つまらなくて(笑)。その後、文化学院という自由な学校に転校し、毎日あちこち遊びに行っていたんだけど、なんかふと、“これでいいのかな、何かを真面目にやらなくちゃいけないんじゃないか”と、立ち止まってしまった。そのとき、自分は何が好きだったかを考えたら出てきた答えが、“歌”。それでシャンソンを習うことになり、そこから人生が変わった。
人は、独りぼっちになったり、持ち物がゼロになったときに、自分と向き合い考えられる生き物。みなさんにもきっとそういう瞬間があるから、そのときは、内側から湧き出る“自分の声”に耳を傾けることが大事よ。