2022年5月22日 20:10
ジェニーハイ・川谷絵音「ポップスとは何かをめちゃくちゃ考えた」 初の映画主題歌!
小籔千豊:こんな依頼をいただけて、ありがたいなと思いました。「おもしろい映画だから、観て」って周りの人に言いまくりました、試写を観る前でしたけど(笑)。
川谷:映画も良かったし、すぐに曲ができそうだと思ったら…。
新垣隆:大変だったんだよね(笑)。
川谷:普段の自分の音楽は、外からテーマを与えられて作るということはなくて、それこそゼロからテーマを見つけて作り上げるものなんだけど、それに比べて今回は映画というテーマがあるわけだから、いつもより楽なはず…と思ったら、全然そうじゃなかった(笑)。
――何度か作り直しをされた、と伺いました。
川谷:そうなんです。まず1曲作り、それをボツにしてもう1曲。
めちゃめちゃキャッチーでポップな曲を作ったんですが、なんか自分の中で恥ずかしくなっちゃって、メロディを変えて、それでもまだ恥ずかしくて今度はコード進行を変えて…と紆余曲折の後、この「エクレール」にたどり着いた。
――映画の主題歌である、ということが、逆にネックになってしまったということですか?
川谷:音楽単体として聴いたときの良し悪しと、映画と一緒という視点で考えたときのそれは、違うんだなと思いましたね。