2022年5月29日 22:10
超人気クリエイター同士がタッグ! 新感覚アニメ映画『犬王』制作裏話
室町時代、大衆を熱狂させた異形の能楽師・犬王と盲目の琵琶法師・友魚(ともな)。二人の友情を描く長編アニメーション映画『犬王』の湯浅政明監督と脚本を担当した野木亜紀子さん、超人気クリエイター同士の対談をお届け!
人気クリエイターの才能が共鳴!能楽×ロックの新感覚アニメ映画。
――本作以前、お互いのどんな作品をご覧になっていましたか?
湯浅政明:『重版出来!』(松田奈緒子原作)を見て、久々に面白いドラマだと思い調べたら、野木さんが脚本で。ご一緒したいと思っていたら、今回野木さんのお名前が出て、「それはもうやりたいです」と。
野木亜紀子:『四畳半神話大系』『マインド・ゲーム』が衝撃的に面白かったですね。物語やキャラの心情を超えて、湯浅さんの謎のアニメパワーで、すごいものを見させられたという感覚になれたんです。スケジュール的にはかなり厳しかったんですけど、キャラクター原案は松本大洋さんだと。夢のコンビが手掛ける作品に乗っておかないと、死ぬまで後悔しそうだったのでお受けしました。
制作の序盤は、湯浅さんもお忙しくて、魂が半分抜けてましたよね(笑)。
湯浅:見抜かれていましたか(笑)。すみません!ぐわっとこの作品に入り込めるようになり、絵コンテを一度描いた段階で、それからは…。