2022年6月9日 19:30
「日本は世界で最高のドキュメンタリーを生み出した」映画オタク監督が語る日本映画愛
365日映画を観て過ごし、これまでに観た映画の本数は約16,000作品にも及ぶほどの映画マニアとしても知られています。そこで、ananweb読者にオススメしたい映画や日本映画に対する思いなどについて、語っていただきました。
―作品からも監督の映画愛がひしひしと伝わってきましたが、そもそも監督と映画との出会いについて教えてください。
監督僕が映画に恋に落ちたのは8歳半の頃。北アイルランドにあるベルファストで生まれ育ちましたが、1970年代当時は内戦が繰り広げられていたので、外は非常に重苦しい雰囲気が漂っていました。そんななか、映画のなかだけは光り輝いていて、とても大胆で自由な世界に感じられたのです。
映画によって僕自身が救われたというか、広い世界があることを教えてもらうことによって僕の目が開かれていきました。そして、その感覚はいまでも続いていると言えると思います。
だから僕にとって映画は、生涯にわたっての情熱なのです。
―それではさっそくですが、“映画オタク”の監督にananweb読者に向けてシチュエーションに合わせたオススメ作品を教えていただきたいです。まずは、恋愛に悩んでいるときの映画といえば、何ですか?
監督それは、1960年のアメリカ映画でビリー・ワイルダー監督の『アパートの鍵貸します』。