くらし情報『「日本は世界で最高のドキュメンタリーを生み出した」映画オタク監督が語る日本映画愛』

2022年6月9日 19:30

「日本は世界で最高のドキュメンタリーを生み出した」映画オタク監督が語る日本映画愛

と聞くと『カサブランカ』や『雨に唄えば』といったアメリカ映画を想起しがちですが、本当の古典作品というのは、日本の1930年代から50年代にかけて作られた日本の作品だと僕は思っています。30年代前後の清水宏監督や小津安二郎監督にはじまり、社会変革が起きた60年代には今村昌平監督や大島渚監督など、日本には素晴らしい監督がたくさんいるわけです。

次の世代を育てるための流れを確立すべき

「日本は世界で最高のドキュメンタリーを生み出した」映画オタク監督が語る日本映画愛


―監督の日本映画愛は伝わってきましたが、本作で取り上げた日本映画は111本中『万引き家族』の1本のみでした。ここ10年ほどの日本映画に関しては、どのように捉えていますか?

監督最初にお伝えしておきたいのは、イギリスで観られる日本映画は限られているので、どんなにいい作品があったとしても、すべてを観る機会がなかったからというのが理由としてありました。ただ、正直なお話をすると、かつては素晴らしい映画が作られていたけれど、最近は以前に比べて質が落ちている国もあります。たとえを挙げるなら、イタリア、ロシア、そして日本です。もちろんいい作品もありますが、かつてほどではないと感じる部分はあります。

それが何によって引き起こされているのかを考えてみると、スタジオのシステムや映画教育の環境、そして社会的な変革によるものではないかなと。

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