2022年6月15日 19:00
いま明かされるエリザベス女王の素顔「ここまでユーモアのセンスがあるとは…」
そこで、監督の思いを誰よりも知るこちらの方にお話をうかがってきました。
ケヴィン・ローダーさん
ロジャー・ミッシェル監督(写真・左)から声をかけられ、企画の立ち上げから携わってきたプロデューサーのケヴィンさん(同・右)。今回は、完成までの道のりやエリザベス女王の魅力、そして監督が伝えたかったことなどについて語っていただきました。
―当初、監督と話し合いをする際に用意されていたテーマリストには、幅広いジャンルが並んでいたそうですが、そのなかからエリザベス女王を選んだ一番の決め手は何でしたか?
ケヴィンさん もともとロジャーから言われていたコンセプトは、「アーカイブ素材を使ってドキュメンタリーを作ろう」というものでした。そこで、一番映像が不足しない題材といえば、エリザベス女王ではないかなと。何といっても、90年分以上はありますからね(笑)。
そういった理由もありましたが、もうひとつにはフィルムメイカーとして大胆なものを作れるチャンスでもあると感じたからです。特に、王室に関してはこれまでさまざまな映像作品が制作されていますが、どこか同じような慣例的なものばかり。
それをまったく違うやり方で作ったら、おもしろいことになるのではないかと思ったのです。