2022年6月17日 19:30
「かつての悲劇が今ウクライナで起きている」韓国の注目監督が明かす歴史の闇
その後、役者になり、20年近く仕事を続けていたのですが、ドラマなどで同じような役ばかりを求められるようになり、そのときに「これは自分が目指すものと違うのではないだろうか」と思い始めることに。それからしばらくは悩んでいたのですが、ちょうど体調も優れなかったときだったので、健康のためにも女優業を一旦休むことにしました。
ところが、すごく暇になってしまって、やることがないなと(笑)。そこで、昔の夢を思い出したのですが、作家ではなく、役者としての経験を活かしたもので何かできないだろうかと考えました。そのときに、映画監督や脚本を書くことを思いついたので、大学院の映画演出科に進むことを決めたのです。
日本とは傷を一緒に分かち合えると考えている
―すごい行動力です。ちなみに、まもなく公開を迎える日本にいらっしゃったことはありますか?
監督これまで日本には、6~7回ほど旅行で訪れたことがありますが、なかでも大分県の湯布院が大好きで3回は行きました。そのほかにもおもしろいと思っているのは、日本の神社。
韓国にもお寺はありますし、隣の国ではありますが、文化はだいぶ違うと感じています。
ただ、落ち着いて静かに話してくださる感じは、自分の性格とすごく合うので、私にとって日本は旅行していてもとても楽な気持ちでいることができる国です。