2022年6月17日 19:30
「かつての悲劇が今ウクライナで起きている」韓国の注目監督が明かす歴史の闇
それに、みなさんがとても親切ですよね。
―ありがとうございます。それでは最後に、日本の観客に向けてメッセージをお願いします。
監督日本も多くの戦災孤児がいた国だからこそ、ポーランドという遠い国で起きた出来事だと思うのではなく、日本ともつながっている歴史だと捉えていただきたいです。
また、私がぜひ観ていただきたいと思っているのは、個人的な傷やトラウマを抱えている人たち。なぜなら、そういった方々が負った傷というのは、同じような傷を持っている人たちと理解し合えれば、お互いのことを慰め合える可能性もあるからです。そんなふうに、自分が社会に善なる影響力を与える人にもなれることを知っていただけたらと。そして、映画を観ることでその傷が癒されたらうれしいです。
“過去の闇”に光を当てることの意味を知る
異国で起きた過去の出来事ではあるものの、現代が抱える問題にもつながっていることに気づかせてくれる本作。同じ悲劇を繰り返すことなく、傷ついた子どもたちを守るためにも、まずは歴史の裏側にある人々の思いを知り、痛みや傷を共有することから始めるべきだと感じるはずです。
取材、文・志村昌美
胸に迫る予告編はこちら!
作品情報
『ポーランドへ行った子どもたち』
6月18日(土)