2022年7月2日 18:00
YOSHIKI「芸術をつくっているときは、唯一“純粋な自分”でいられる瞬間」
どんどんファンの人たちが増えていったのも、本当に嬉しかった。というのも、デビュー当時の僕がやっていたことは、世の中…というか、〈業界〉からは否定されていましたから。決して悪い意味ではないんですが、いろんな人から「芸能界なんだから、こうしたほうがいい」というようなことをたくさん言われて。例えばロックミュージシャンなんだからテレビにはあまり出ないほうがいいとか、お金持ちになるな、常に苦しいイメージじゃないといけない、とか。で、「そうなんだ」と思いながら真逆に行きました(笑)。
――何をされたんですか?
それが業界だというなら、その業界を変えちゃえばいいじゃんって。とりあえずデビューしてすぐロールスロイスを買いました(笑)。昔ドライブしながら父が、「次はロールスロイスに乗りたいね」と言っていたのを覚えていて、それを実行したんです。
音楽に対しては、何を言われても絶対の自信があったので、それ以外の部分に関しては、ちょっとおもしろがっていたのかも。あとは、やっぱり反抗心ですね。
――大きな成功を手に入れたことで、自己肯定感に呑まれる…というか、自信過剰になってしまう不安はなかったですか?
そこはまったくなかったです。